赤ちゃんに水道水は飲めるのか?

日本の水道水は安全基準が高く、安心して口にできる水です。
それというのも、地域によって多少の違いはありますが、水道施設で水質の衛生管理がしっかりとおこなわれているからです。
ただ、水は他の物質と混ざりやすいという性質を持っており、寄生虫などの繁殖を抑えるためにも、塩素などの化学薬品が含まれています。

ですから、大人にとっては大丈夫な水でも、胃腸機能がまだ未発達な赤ちゃんにとっては負荷が大きく、そのまま飲ませることはNG。
赤ちゃんに飲ませるには、一度煮沸してから。
沸騰させた状態で15~20分ほど置いておくと、塩素が次第に抜けていきます。
常温程度まで下がったら、飲ませてもOKです。

では、赤ちゃんはいつになったら水道水をそのまま飲めるようになるのでしょうか?
それは、内蔵機能がだいぶ整ってくる生後6か月目頃
この時期になると母乳やミルクに含まれていない成分も体内に取り込めるようになってきて、離乳食を口にすることも増えてきます。
とはいえ個人差がありますから、少しでも不安がある場合は1歳頃まで様子をみていてもいいですね。

水道水に懸念されること

日本の水道水は、世界の中でも安全に飲める水として知られています。
ただ、それは化学薬品の力によるもの。
化学薬品の使用量は国の安全基準範囲内で使われているとはいえ、それが蓄積することで影響はないのかなんてことはわかりません。
実際、水道水に有害な物質が含まれていることが報告されていることからも、そうした懸念はまったくゼロではないのです。

その代表的なものでいえば、残留塩素でしょう。
安全な水道水にするために加えられた塩素は、家庭につく頃には残留塩素といった形になっています。
各水道局では、残留塩素濃度を0.1~0.4mg/Lに抑えるようにしていますが、なかなか難しいようです。

研究データでは、この残留塩素がミルクや離乳食に含まれる栄養素を破壊したり、呼吸器の粘膜を傷つけて喘息を引き起こしやすくなる、消化不良の原因になる…といった可能性がある事がわかっているのです。

また、トリハロメタンにも気を付けたいもの。
トリハロメタンは発がん性物質で、塩素殺菌過程でできる有害物質。
摂取量が多いほど、喘息などの呼吸器系障害、集中力の欠如、疲れやすい、中枢神経がマヒしてイライラしやすい、肝臓や腎臓の機能低下、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルが表れやすくなるといわれています。

煮沸することでトリハロメタンを除去することができますが、その際、気化して吸い込みやすくなるので注意が必要です。
しかも、通常よりも量が増えるので、換気扇を回して蒸気を吸い込まないようにする必要があります。

では、化学薬品を使わなければいいのか?…というと、それもまた危険。
そもそも、化学薬品を使うのは、雑菌などを繁殖させないためであり、それが赤痢などの病気の発症を抑えているのです。
水道水が安全に飲めるのは嬉しいことですが、化学薬品という存在からも、いくら水道水が飲める月齢になったとはいえ、離乳食やミルクつくりに安易に使っていいものなのか慎重に判断したいですね。

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